特 集  惜別・・3200形
画像:京成>3261
トータルで258両が製造された京成赤電の中でも88両と最多両数を誇り、長らく京成の主力として活躍してきた3200形が、2007(平成19)年11月15日をもって全廃となりました。ちょうど東京オリンピックの開催、そして東海道新幹線が開業した昭和39年に京成初の両開き扉を採用した車両として登場し、昭和60〜平成元年にかけての更新修繕により冷房装置の搭載などレベルアップされつつ、その後も普通から特急運用まで幅広く使用されてきましたが、平成15年度より廃車がはじまり、次々と増備される3000形に追われ、平成19年度には3261〜3264の4両のみがかろうじて生き残るという状態になり、ついにその最後の4両も引退の時を迎えてしまいました。
管理人にとってはそれこそ幼少時代からの長きに渡りお世話になった車両といえ、いろんな思い出もあるだけに全廃はきわめて寂しいところではありますが、赤電ファンとして大半の車両が40年以上も活躍できたことは誇りに思えると同時に、その走りっぷりは最後の最後まで見事なものでした。結局、形式消滅にあたって何のイベントもなく静かに引退していくことになりましたが、管理人としてはそんな3200形に惜しみない拍手を贈りたいぐらいの気持ちでいっぱいです。
ここで3200形の栄誉をたたえ、現存する3300形との比較であり得なくなってしまった3200形のおもな特徴について、いつまでも忘れないように記録しておきたいと思います。

:8Mオール電動車と、6M車との識別化ともいえる車内側を化粧板と同色に塗装されたアルミ製側扉
【平成16年1月17日 3209-3210+3201〜3204の廃車により消滅】

画像:京成>3204以下6連
千葉中央駅/H15.09/画像提供:レッドラインさん(画像拡大1024×768ピクセル

:赤電唯一のVVVF制御装置と回生ブレーキ(HSC-R)及び前面の角型ケーシングライト
【平成16年1月23日 3291〜3294の廃車により消滅】

画像:京成>3291以下4連
国府台駅/H14.10(画像拡大1024×768ピクセル

:1両に2台搭載されたパンタグラフと補助電源装置のSIV(静止型インバータ)及び帝国車両による製造車両
【平成19年3月29日 3237〜3240の廃車により消滅】

画像:京成>3241以下6連
千葉中央駅/H16.05.12/画像提供:レッドラインさん(画像拡大1024×768ピクセル
注:画像は平成18年3月に廃車となった3241以下6連=こちらも帝国車両製造

:元特急開運号用車両の片開き扉
【平成19年3月29日 3295〜3298の廃車により消滅】

画像:京成>3295以下4連
京成津田沼引き上げ線/H19.03(画像拡大1024×768ピクセル)注:画像はリバイバル塗装後

:つかみ棒のない座席袖パイプ、広告枠付の長い吊革、前面貫通扉の窓と種別表示のHゴム支持
【平成19年11月14日 3261〜3264の廃車により消滅】

画像:京成>3240車内
H19.03/画像提供:レッドラインさん(画像拡大1024×768ピクセル)注:画像は3240の車内
画像:京成>3264前面拡大
京成津田沼車庫/H19.03

:そして最後にレッドラインさんに提供していただいた3200形の八幡駅発車映像をもう一度・・・


3200形3240以下6連/H19.03.27


ありがとう・・・そしてさようなら3200形

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